高山植物が咲いている7月の入笠山ハイキング
ハイキングの行程
富士見駅⇒富士見パノラマリゾート⇒ゴンドラ山麓駅⇒ゴンドラ山頂駅⇒入笠湿原⇒花畑(入笠山登口)⇒入笠湿原⇒入笠すずらん山野草公園⇒八ヶ岳展望台⇒ゴンドラ山頂駅⇒ゴンドラ山麓駅⇒富士見パノラマリゾート⇒富士見駅
ゴンドラ山麓駅駅から入笠山ハイキング・登山案内図
7月20日に入笠山ハイキングに行ってきました。入笠山は富士見町と伊那市の境にある標高1955mの山です。山の東側には富士見パノラマリゾートと言う施設があり冬はスキー場、夏はハイキングやマウンテンバイク、パラグライダー等様々なアウトドア活動を楽しめる。またパノラマリゾートのゴンドラ山麓駅から標高1780m地点の入笠山ゴンドラ山頂駅までゴンドラを利用することにより入笠湿原やお花畑エリヤの高山植物を楽しめる。またゴンドラ山頂駅から片道1時間程度で入笠山山頂まで登山も出来る。
富士見駅をスタート
入笠山に行くには富士見駅から出発します。富士見駅待合室には標高1955mと記された案内板があります。入笠山の標高が1955mと言うことですので駅から山頂まで1000mの標高差を移動することになる。駅の出入り口は南側に一つだけで駅前には富士見パノラマリゾートまでの無料バスが出ています。
富士見駅を朝10時発のバス乗り富士見パノラマリゾート内の目的地に向かう(帰りは富士見パノラマリゾート午後3時発の富士見行きのバスに乗って戻ってくる)それぞれ1回しか無料の送迎バスはないので利用する人は帰る時間に注意が必要。
車でいく人は駐車場があるので富士見パノラマリゾートまでマイカーでアクセス出来ます。
~富士見パノラマリゾート着 ゴンドラチケット売り場
富士見駅から無料バスに10分位乗り富士見パノラマリゾートに到着。ゴンドラに乗車するためにチケット売り場でチケットを購入します。1800円で往復券を購入するとガイドブックがもらえます。
~ゴンドラ乗り場 ゴンドラ山麓駅(標高1050m)
チケット売り場からゴンドラ乗り場は少し先にあり5分ぐらい歩くとゴンドラすずらんの文字が書かれた建物に到着します。この建物がゴンドラ山麓駅です。ここからゴンドラに乗ってゴンドラ山頂駅目指して上がって行きます。
ゴンドラに乗ってゴンドラ山頂駅へ
ゴンドラ山麓駅(標高1050m)からゴンドラで一気に標高1780mのゴンドラ山頂駅まで高低差730mを一気に移動できます。
ゴンドラ内から窓越しに後方を眺めると八ヶ岳の姿が望め、八ヶ岳の景観を見ながら登っていきます。ゴンドラは山麓駅から山頂駅には15分位で到着します。このゴンドラ山頂駅から入笠山頂上(標高1955m)までは片道1時間程度で登山が出来るが今回は途中にある入笠湿原、花畑と呼ばれるエリアに沢山の高山植物が咲いているのを観賞して戻ります。
ゴンドラ山頂駅到着
ゴンドラに乗って15分、あっというまに730mあがりゴンドラ山頂駅に到着。ここから花の宝庫として知られている入笠山ハイキングコースへ向かいます。
ゴンドラを使用すると標高1050mから登山する事無く標高1780m地点まで来られるので高い山を気軽に楽しむ事が出来きます。ゴンドラ山頂駅から標高1955mの入山頂山頂までは片道約2km、1時間で登頂できるがその間入笠湿原や花畑があり沢山の高山植物を楽しむことができます。今回は入笠山の山頂までは行かないで入笠湿原~花畑の花をゆっくり見てゴンドラ山頂駅に戻り、山頂駅近くにある山野草公園を散策し八ヶ岳展望台で八ヶ岳の眺めた後ゴンドにまた乗って帰ります。山頂まで登山しなくても十分楽しめる場所です。
ゴンドラ山頂駅~入笠湿原
ハイキングコース入り口とかかれている案内板を見ながら入笠湿原へ出発しました。入笠湿原はゴンドラ山頂駅(標高1780m)より低い位置(標高1734m)にあるので登りでなく下りから始まります。15分ちょつとかけて入笠湿原をめざします。総合案内地図によれ入笠湿原には右側(山野草公園側)からでも左側からでもどちらからでも行けるが左側を行くことにしました。林の中を進んで行くと10分ほどでニホンジカなどが入らないように防護扉が設置されています。扉を開けて進むと急傾斜の木道階段がでてきます。階段を下り始めると視界が開けて入笠山一番の名所である入笠湿に出ます。階段を降りると広々とした入笠湿原に入り、左右に鮮やかな花などが彩り咲いています。湿原の中は木道が設置されており歩きやすくなっており木道周辺や足元には白やピンク、赤、黄色など入笠湿原に生息する植物を見ることが出来ます。湿原の高山植物を散策しながら山彦荘方面に歩いて行くと花の種類などが説明された大きな看板が設置されています。看板を見た後入笠湿原の目の前にある山彦荘まで登ります。山彦荘の周辺にはベンチ、トイレなどの設備があり一休みし食事等で休憩が出来ます。そこには入笠山案内図が設置されており花畑、入笠山、大河原湿原への案内図があり行く方向がわかるように道案内が示されています。またこの地域に1.93ヘクタールの保全地域が指定されている入笠湿原県自然環境保全地域の看板も設置されています。ベンチで休憩した後花畑を見に行きます。
入笠湿原~花畑
入笠湿原を後にして少し足を伸ばしてお花畑へ行きます。森の中を行くと途中にカゴメの森という看板がありました(富士見町にはカゴメの工場がある)。看板の設置してあるところを通り約10分で広々とした斜面が広がるお花畑に到着します。ここから花畑の頂上を目指して花を見ながら散策、頂上に着いたらまた来た道を戻ります。花畑エリアにも防護扉のゲート入り口があり開けて花畑に入ります。平らな場所から御所平の花畑を歩いてジグザク、つづら折りの登山道を頂上目指して登って行きます。平坦の場所から頂上まで花を愛でながら登ると15分から30分位かかります。頂上からさらに進んで行くと大阿原湿原へ行けますが花畑から1時位かかります。また入笠山頂上まで登山するには花畑の途中の右側にある防護扉を抜けて山頂を目指します。そのまま行道を打って進むと大阿原湿原に行ってしまいますので花畑の中途中の扉を抜け入笠山頂方面に向かってください。花畑からは入笠山山頂には30分位で行けます。今回は入笠湿原と花畑をゆっくり見たかったので入笠山頂までは行きませんでした。花畑は登り坂の左右に様々な山野草の花が乱れており入笠湿原とまた違った種類の花(ニッコウキスゲやアヤメ)などを観賞出来ます。
入笠山に咲いていた花(注釈は散策ガイドBOOKより)
7月の入笠湿原、花畑の花々
ウツボグサ 紫色の唇形の小花を密集させて咲く。武士が矢を入れて背負った靱(うつぼ)に似ていることから名前がついた
ノコギリソウ 茎の上部に約1cmの白い花を房状に多数咲かせる。葉が鋸のようなので名付けられた
ノアザミ 淡紫色で大型の花を付ける。花の先端が粘着する。
キバナノヤマオダマキ 花色は薄黄色。苧環(おだまき)は紡いだ麻糸を丸く巻いた物で、花の形がそれに似ているから
エゾカワラナデシコ 淡い赤紫色で針状の形をした花を茎の先に咲かせる。花の可憐さから「愛しい子」を表す「撫し子」が名の由来。「なでるほどかわいい子」から名付けられたと言う説もある。山野草として人気がある花
クサボタン 茎は直立して枝分かれ、その先端に薄紫の釣り鐘状の花を咲かせる。葉の形が牡丹の葉のようなので名付けられたようだがあまり似ていない。筒状の部分は萼で先端が反り返る。
クガイソウ 淡紫碧色の小花を密生した長さ10~20cmの花穂を付ける。葉が数段層になって付けることから由来する名。
ヤナギラン 紅紫色の花を穂状に多数咲かせる。葉がヤナギに似て花がランのように美しいことから名付けられた。
コバギボウシ アヤメ
コバキボウシ 花は紫色で数個咲かせる。蕾を橋の欄干の擬宝珠
に見立てて名付けられた。
アヤメ 茎の先端に紫色の花を咲かせる。外側の花びらの付け根に黄色と紫色の網目がある。
カワラマツバ カラマツソウ
カワラマツバ 河原に多く、葉が松の葉に似ていることからこの名前が付いた
カラマツソウ 白又は帯紅色の小花を多数半球状に咲かせる。花がカラマツの葉に似ているので名付けられた
オミナエシ ワレモコウ
オミナエシ 枝別れした茎の上部に黄色い小さな花を咲かせる。「おみな」は「女」を示し「えし」は古語の「へし(圧)」からで美女を圧倒する美しさと言うことから名付けられた
ワレモコウ 卵形で長さ2~3cmの濃紫色の花補を付ける。花弁は無く萼裂片が花弁状。
チダケサシ ノハナショウブ
チダケサシ 赤紫色を帯びた白色のごく小さな五弁花を円錐状に多数咲かせる
ノハナショウブ 紅紫色の花で基部に黄色い部分が目立つ。ハナショウブの原種、入笠湿原に自生するノハナショウブは色・形など他に見られない重要な資源で希少な群生地にあげられている。
ミヤマバイケイソウ シシウド
ミヤマバイケイソウ 花が梅に似て、葉が蕙蘭(けいらん)又は紫蘭(しらん)に似ているので名付けられた。
シシウド 枝先に小さな白緑色の花を多数付け全体で20cm位の花を咲かせる。ウドに似ているが苦くて猪位しか食べないことから名付けられた
サワギク 1cm位の黄色の花。種子を飛ばす時の状態が白いぼろきれのように見えるのでぼろぎくとも言う
アワモリショウマ ノリウツギ
アワモリショウマ 山地で茎の先に白い小さな花を円錐状に咲かせる。
ノリウツギ 枝の先に白色のちいさな両性花が円錐形に多数つき白の花弁四枚の装飾花が混ざる。葉は楕円形で縁は鋸歯状。
マルバダケブキ アザミで吸蜜しているヒョウモン蝶
マルバダケブキ 茎頂に頭花を散房状に付ける。頭花は大きく径約8cm、舌状花は黄色で10個ほど付く。葉は腎臓状円形で長さ約10cm、幅約20cm縁に鋸歯がある。
オニアザミ オオアワガエリ
オニアザミ 花は筒状花で構成されおり花の色は紫色。葉は深く裂け、縁にあるトゲは鋭い
オオアワガエリ 茎先に淡い緑色をした円柱形の花穂を付ける。花は小さくて目立たない。葉は線形で柔らかく数枚が互い違いに生える。
ヒヨドリバナ 白色または薄紫色の花を咲かせる。葉は対生している。ヒヨドリが鳴く頃咲くので名付けられた。アサギマダラが好んで飛来する花
シモツケソウ 茎頂又は上部の葉腋から出る散房状の総状花序に小さな花を多数付ける。紅紫色、花弁4から5個、葉には鋸歯がある。
ウバユリ オオハナウド
ウバユリ 花が咲くと山野の林の中で伸びた花が目立つが7月20日の時点ではまだ蕾の状態でした。
オオハナウド 大きな複散形花序を伸ばし白い小花を多数集めて咲かせる。左右相称花で花序周辺の花が大きく華やかです
マムシグサ 仏炎苞を形成その中に花序がある。花の苞は緑色のものから褐紫色を帯びる物まであり果実は秋に緑色から橙色に熟しトウモロコシみたいな形になる。
クリンソウ 花が終わり果実ができ始めた状態。クリンソウの花期は6月上旬に花茎を伸ばし上部に紅紫で先に5裂した筒状花を数段に輪生する。
キリンソウ 茎の上部で多く枝別れし径12っm程の黄色5弁花を多数咲かせる
花畑~山野草公園へ
花畑⇒入笠湿原⇒ゴンドラ山頂駅⇒山野草公園へ
花畑からもときた道を戻りゴンドラ山頂駅の目の前にある山野草公園に向かいました。
花畑⇒入笠湿原⇒ゴンドラ山頂駅⇒山野草公園へ約20分かけて歩くと公園に到着します。ゴンドラ山頂駅からは徒歩1分で着きます。山野草公園では6月から9月にかけて約150種の多種多様の山野草が観賞出来る公園です。7月はニッコウキスゲやキバナオダマキなど見頃の花が数多くあり夏の山野草が競い合っています。
山野草公園の中に咲く花々
ヒヨドリバナ コシロネ
ヒヨドリバナ 小花を密集させ咲き誇る。花色は赤系で葉は裂けてない。由来はヒヨドリが鳴く頃咲くからと言われている。
コシロネ 茎はあまり分枝せず直立する。葉は対生披針形から卵形で縁に鋸歯がある。
ゼンテイカ ニッコウキスゲとも呼ばれ花はラッパ上に開く。花びらは6枚あり黄橙色している。朝開いて夕方しぼむ一日花
ヤマボウシ 花びらに見えるのは白い総苞片を付けて咲く、花の先端は尖っており、葉は楕円で先端が尖っている。
山野草公園で山野草を撮影したり花を愛でたりしていたらあっという間に時間が過ぎましたが最後に八ヶ岳展望台で雄大な絶景パノラマを見てゴンドラで降りることで入笠山ハイキングは終了します。花を見ながら恋人の聖地としても有名な八ヶ岳展望台まで移動しました。展望台では八ヶ岳を正面に富士山や甲斐駒ヶ岳などのパノラマビューを楽しめ、写真撮影スポットや休息所にもなっており、金色のプレートや鐘が設置されている恋人の聖地としても認定されている場所です。
八ヶ岳展望台からの眺望
恋人の聖地からの眺望(愛が深まるパワースポットとして人気の恋人の聖地)
八ヶ岳展望台~ゴンドラ山頂駅(標高1780m)
午後2時30分までにゴンドラ山頂駅からゴンドラに乗つて帰らないとゴンドラ山麓駅から午後3時の無料バスで富士見駅まで戻れなくなるのでゴンドラ山頂駅に2時までに着くのを目当てに山野草公園・八ヶ岳展望台で時間を過ごしました。恋人の聖地からゴンドラ山頂駅までゲレンデ側の路を戻りましたが山野草公園からは下った先に展望台があるので戻るには登り坂ですので最後の頑張りが必要です。5分位かけてゴンドラ山頂駅に到着しました。ちなみにバスの乗務員が入笠山ハイキングなどを楽しんでゴンドラ山頂駅に2時30分までに戻れば3時発の富士見駅までの無料バスには必ず乗って帰れるが乗り遅れると富士見駅まで歩いて1時間かかると説明していました(帰りのバスは3時発1本しかない)
帰りは富士見パノラマリゾートから午後3時のバスで富士見駅まで戻ります。ゴンドラ山頂駅には2時ちょっと前に到着しているので出発時間には余裕がありました。ゴンドラ山頂駅には標高1780m、気温14度などその日の気温や湿度を教えてくれる掲示板も設置されておりその日の状況がわかるようになっています。ゴンドラ山頂駅からゴンドラに乗るとき冷やしタオルのおしぼりが配布される計らいもありちょっとしたサービスで心遣いが嬉しく思いました。おしぼりはゴンドラ山麓駅を降りたときに回収ボックスがあり処理できます。ゴンドラ山頂駅(標高1780m)からゴンドラ山麓駅(標高1050m)ゴンドラ高低差730mの途中、ゴンドラ内から富士見町の街並みが眼下に広がっており、空のパラグライダーが飛行してい姿を見ながら約10分ぐらで一気に下界の駅に到着しました。ゴンドラ山麓駅から10分位歩いて、富士見パノラマリゾートのお土産品がある売店によって2時30分頃バス乗り場に着きました。バス待合室もあり3時出発まで一休みしてバスに乗り込み、終点富士見駅で降り帰路につきました。思い出深いハイキングでしたが花に興味がある人にはお勧めの場所です。ぜひ富士見入笠山の山野草を見に訪れてください。
帰路 ゴンドラ山頂駅~ゴンドラ山麓駅 ゴンドラ山麓駅~バス乗り場
ゴンドラ内からのパノラマ 富士見町の街並みとパラグライダーの飛行の景色
ゴンドラからの眺望 ゴンドラ山麓駅
バス乗り場付近駐車場 富士見駅
恋人の聖地 2人の思い出づくり
紫陽花
弘長寺の紫陽花
長野県の紫陽花寺と検索すると弘長寺が一番上に載っています。「山号は赤木山」信濃の紫陽花で有名なお寺として知られており本尊は不動明王、「信州筑摩三十三カ所観音霊場十四番札所」の真言宗智山派の寺です。
檀家の方のご奉仕であじさい庭園が造成され現在は90種の紫陽花が境内弁天堂を中心に植えられています。あじさいには名前の立て札が建てられており、いろいろな種類の名前と花の両方を楽しめ白、青、紫などの花が咲き誇り心が癒やされます。
アジサイは白、青、紫、紅など鮮やかに彩り、綺麗で可愛いく色合いも美しい。日本のガクアジサイが品種改良され多くの園芸品となり広まり色が付いているのは萼で花はその中の小さな点のような部分にある。土が酸性の場合は青ぽい色になりアルカリ性土壌では赤色ぽくなる。また青から紫そしてピンク色に緩やかに変化していくアジサイもあり一つの場所で違う色のアジサイが見られる。アジサイは梅雨に似合う花と言われ雨に打たれるたびに彩りを変えていく姿に癒されます。白の花もいい、青色を見ていると気持ちが落ち着いたりし、いろいろの種類の紫陽花を楽しむことが出きます。
いろいろな種類のあじさいを撮ったので載せてみました。
いろいのアジサイの花の色合い
(青色系、白色系、桃色・紅系、紫・赤紫系)
青や紫、ピンク色など梅雨の時期に見る人の目を楽しませてくれるアジサイは花の色によって様々な花言葉があります。
赤・ピンクのアジサイは可愛らしい色や心地良い気候などの由来から「元気な女性」「強い愛情」と言う花言葉がつけられた。
青・紫色のアジサイは凜とし咲き誇る様子から「知的」や「神秘的」と言う花言葉がつけられた。一方「冷淡」や「無情」など冷たいイメージの花言葉もある。
白のアジサイは何色にも染まらず控えめなイメージから「寛容」「一途な愛」と言う花言葉がつけられた。
アジサイの花を観賞しながら花ことばを知る事によって雨の季節の風情を楽しみたい!
姨捨散策 姨捨駅~姪石地区~四十八枚田~長楽寺~姨捨駅
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姨捨「田毎の月」の景観 (田毎の月とは棚田に映る月を指す)
姥石や芭蕉の句碑デ有名な長楽寺そのあたりから望む四十八枚田や姪石を展望地点として望む棚田風景は雄大な眺めを楽しめる。
姨捨駅
駅からの風景は日本三大車窓の一つになっており夜景も絶景で有名です。駅からの眺望が良いだけでなくスイッチバックが行なわれる駅でも知られる。
姪石地区
姪石地区からは大きな岩のてっぺんにちょこんとお地蔵さんが乗っかっているのが見える字名となった姪石石仏が祀られており眼下には善光寺平が一望でき善光寺平を見守っている。
姨捨の四十八枚田
西行法師が阿弥陀仏四十八願いにちなんで四十八枚田と名付けたと言われている四十八枚田は字月見田地籍に現在四十三枚(かっては四十八枚)の小さな水田がある地籍です。大きな田んぼも好き・・・伝統文化のある小さな田んぼも風情があって・・・
この水田は長楽寺所有で四十八枚田保存会の皆さんを中心に長楽寺棚田オーナーの支援を受けて耕作している。
四十八枚田に行く途中畔に長楽寺所有田で宝永3年(1706年)の銘がある田毎観音が置かおりおり田をみまもっている。又道路脇には石碑などがたく設置されており厚さも伺われる。
長楽寺
信濃三十三観音第十四番札所天台宗のお寺でご本尊は聖観世音菩薩です。月の名所として松尾芭蕉を始めとする文化人に愛され俳譜の聖地と言われている。境内には多くの句碑、歌碑が建立されており中秋の名月頃には俳句大会も開かれる。山門を入った所に芭蕉翁面影塚があり中秋の名月を見に訪れた芭蕉が「おもかげや姥ひとりなく月の友」と詠んだ句碑があり又山門を入ると月見堂もある。多くの句碑、歌碑がならぶ上部を見上げると大きな姥石(捨てられた姥が死んでこの石の礫の粒が岩の表に浮き出て老婆の肌を想像されたと言われている)がありその隣に聖観世音菩薩が納められた観音堂が建っている。聖観世菩薩は秘仏でご開帳のときだけ公開される。本堂は切妻造りの板葺きの建物で月見殿に接続している。月見殿は入母屋造りの茅葺きの建物で月を眺める為に建てられた。
七夕飾り
七夕飾り 7月7日に笹の葉に七夕飾りをつけ短冊に願いを書いて天の川に届けと結びつけ七夕祭りを行うのが一般的な伝統行事となっている。 松本地方地方の七夕飾り 松本地方の七夕は一遅れ遅れて8月7日に行われているが松本の市街地には笹飾りでなく和紙などで作った七夕人形を飾る風習がある。男女一対なのは、彦星と織姫をかたどった七夕人形をつるして厄を祓い子供の健やかな成長を願う風習が引き継がれていることから伝統行事ともなっている。 古民家で楽しむ七夕様 伝統の風情がある七夕飾りは重要文化財の馬場家住宅で見られる。古民家で受け継がれている人形は馬場家に吊してあり、8月の七夕祭りまで人形を飾ってあり風物詩として楽しめる。 馬場家住宅 - matsu-haku.com